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[レビュー]SIMONTOYS Liroro Summer Island Series(リロロ サマーアイランド)

2024/1/2 - ホビー, レビューおすすめ度★★★★★


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友人に教えてもらって一目惚れして、走って買いに行った「Liroro(リロロ)」というドールをご紹介します。
SIMONTOYS(シモントイズと読む人とサイモントイズと読む人がいるけどどっちだろう?)という中国のメーカーが発売しているブラインドボックスのドールです。

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概要

ブラインドボックスのお手軽価格ながらも、かなり本格的でクオリティが高いドールです。
リロロというシリーズは今までもいろんなものが出ていたのですが、今回の「サマーアイランドシリーズ」は瞳の部分がプリントではなくドールアイとなった初めての商品だそうです。
関節は昔から本格ドールに採用されている「ゴムバンド方式」で、ABSの軸関節に慣れている人はカルチャーショックを受けるかも。
そして、このゴムバンド方式の関節は想像よりだいぶ優秀でした。

リロロがどういう商品でどういうシリーズ展開があるのか調べようとしたのですが、SIMONTOYSって公式サイトがないみたいで一次情報に辿り着けませんでした…
Amazonでも取扱のある商品なのでまずはAmazonの商品概要を引用です。
中国語を自動翻訳したような紹介になっていますが意味は伝わると思います。

  • リロロ 夏日の島シリーズ:全シリーズには通常キャラ6種、シークレット1種(当たる確率:48分の1)とスーパーシークレット1種(当たる確率:96分の1)、合計8種類があります。 
  • 特別なデザイン:リロロはロリータのワンピースを着て可愛い髪飾りをつけています。髪飾りは磁石つきなので、取り外すことができます。また、アイレットの設計なので、アイも交換可能です。 
  • よい作り:関節可動なので、様々なポースを取ることができます。また、型番が一致の場合、お好きな服を交換することができます。細部まできちんと捉え、見栄えが良く、生き生きとした姿、是非ゲットしてくださいね! 
  • 適用場合:コレクション、友達のプレゼント、写真撮影の小道具またはお部屋の飾り、車の置物などに適用しています。 
  • アフターサービス:製品を受け取った後に、フィギュアが破損した或いは数量が間違った場合、時間内にカスタマーサポートにご連絡ください。再発送或いは返金処理いたします。
https://amzn.to/48cgfkq

ここからはパッケージ等から私が調べた情報をまとめます。

メーカー:SIMONTOYS
価格:3000円(税別)
大きさ:約15センチ(ヘッドアクセサリー未着用時)
素材:体-PVC/ABS 衣装-綿/ポリエステル ゴム部-スパンデックス
対象年齢:15歳以上
発売時期:2023年11月下旬

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ラインナップ

ラインナップはノーマル6種類、排出率1/48のシークレットが1種、排出率1/96のスーパーシークレットが1種の合計8種類です。

ご覧の通り全部中国語なので、各画像の下に日本語訳を載せてみました。

ワンボックス6個入りで被りなしと言われているので普通はワンボックスでノーマルが揃うようです。
幸運にもレアが出るとノーマル枠が消えちゃうのでノーマルコンプが崩れちゃうのですが、そもそもレアの排出率がけっこう厳しいのでフルコンプを目指す商品ではなさそう。

引き当てた子を運命の子だと思って養うくらいの向き合い方がいいでしょうね。

パッケージと内容

パッケージは全て中国語で英語表記が一部にだけあります。
日本語表記はありませんがGoogleレンズなどを活用すれば何が書かれているかはわかります。

ランダム商品なので箱を開けるまで中身はわからず、この写真の子が入っているというわけではありません。
パッケージ写真を見るとPVC製の固定ポーズフィギュアかなという印象を持っちゃうのですが、瞳はドールアイ、お洋服は布製という本格的な可動フィギュアです。
写真では伝わらないですが、LIROROのロゴは箔押しでドールの写真はエンボス加工されています。
ものすごいコストがかかってそうで、箱を飾るだけでも満足しそうなレベルでした。

裏面の説明書なども大半が中国語で一部にちらっと英語があるレベルです。
QRコードがあったのでここが公式サイトにつながっているのかと思ったのですが、WeChatのコミュニティへのリンクでした。

箱の中身はこんな感じ。

しっかりとしたブリスターに入ったドールに、PVC製のヘッドアクセサリーと靴、布製のお洋服と靴下、変えのハンドパーツの他にカードや説明書が入っていました。
ゴムバンド方式の関節の本格ドールにしっかりと充実した小物がついて3000円というのはものすごい価格破壊だと思います。
ほんとびっくり。

カード類もおしゃれでかわいいく、ブランドとして育てていこうとしている意志を感じました。
WeChatのコミュニティへのQRコードが書かれたカードは共通っぽいです。
デザインが可愛いのでイラストカードが付いているのもうれしい!

追記:印刷レベルが高すぎて気づかなかったんですが、真ん中の衣装のカードはシールになっていました。
右のカードの裏側がリロロちゃんの裸のイラストになっているのですが、そこにこのシールを貼ってあそぶものっぽいです。(ドールとはいえ裸なので画像は割愛)

説明書は中国語で、他の印刷物のクオリティは高いのにこれはちょっとクオリティ低めの印刷物でした。

ブリスター内でもお顔に傷がつかないようにビニールで保護されており、figmaと同じくらいの手厚い梱包でした。
しかしながら小さな擦り傷や謎の小さなゴミは結構ついていて、日本製のような「チリひとつない綺麗な商品」という感じのコンディションではなかったです。

程度の差はあれ、こういうアザみたいなどうやっても取れない汚れがけっこうあちこちにありますね。
小さなホクロ程度の汚れが多いので気にならないところも多いのですが、目立つところに大きく汚れがついているとちょっと悲しめかも…
こういう素材に染み込んでるような黒い汚れを綺麗に取る方法ってあるんですかね?

绿野仙踪(オズの魔法使い)

ランダム商品なのですが、私のものは「绿野仙踪(オズの魔法使いという意味らしい)」だったので、そちらをご紹介します。

ゴムバンド方式の関節のドールに布製の洋服がついているのはシリーズ共通です。
リロロの今までのシリーズはプリントの瞳だったのですが、今回は初めてドールアイになったそうで質感がかなり良いです。
現物はかなり可愛いのですが、写真に収めようとするとどうしても瞳が意図せぬ表情を持ってしまってちょっと怖い感じになりがち。
この辺りは撮影スキルを上げて解決すべきところでしょうね。
顔のプリントや髪の毛の彩色のクオリティもとても高くて、これが全部セットで3000円というのは本当にすごい。

ゴムバンド方式のドールを触るのが初めてだったのですが、関節の渋みがちょうどいい感じで自立も難なくこなせたのはびっくりしました。
とはいえ、頭が重いので極端なポーズをつけるとバランスが崩れて倒れちゃうため、ドールスタンドがあるとさらに良いかも。

腕の関節は肩から手首にかけてゴムバンドで引っ張っている感じで、肘の部分にカプセル型の関節パーツが埋められています。
この構造のおかげで肩も肘も手首もかなり自由に動かせるし、ある程度ロールもできちゃうんです。
高級ドール界では昔ながらの一般的な方式らしいのですが、私のようにアニメのアクションフィギュアしか触っていない人にとってはめっちゃくちゃ新鮮で感動すると思います。

15センチくらいなので身長だけで見ると1/12が近いスケールになりそうなのですが、デフォルメ体型で頭が大きめでそれに合わせて手足も太めなので、1/12スケールの小物との組み合わせは難しいものが多そう。

参考として100均商品でお馴染みの山田化学さんの1/12 オフィスデスクに座ってもらいました。
椅子もデスクもちょっと小さいので「なしじゃないけどギリギリ」みたいなサイズ感です。

瞳のデザインが特徴的なのですがドールアイっぽいので瞳が透明のドーム状になっており、光の入り方などの質感がとても良かったです。
ここだけでもみていて飽きない部分です。

さて、ここからはいったん付属品を見てゆきます。

ヘッドドレスはワンパーツで硬めの素材で(たぶんPVC)可動部分などはありません。
裏側には磁石が二つ仕込まれています。

髪の毛の内側に磁石が仕込まれており、ヘッドドレス等おアクセサリは磁力で固定するようになっています。
これは素晴らしい方式で、ヘッドドレスを外してもジョイントや穴などがなく綺麗な頭になってくれるんですよね。
磁力による保持めちゃくちゃ強いわけではないので、力が加わると簡単に外れちゃうのですが静かに飾るのであれば十分な保持力でした。

この磁石方式もかなりコストがかかりそうですが自然につけられるのが気持ちよくて、大人向けの商品ならありがたい方式です。
保持力が強いわけじゃないので乱暴にガシガシ遊んじゃうとヘッドアクセサリーが外れてどっか飛んでってなくなっちゃうやつですけど。

ちなみに、他の子も同じ場所に磁石が仕込まれているのでヘッドアクセサリーの交換も可能です。(追記:交換可能かと思ったのですが、磁石の位置や強度?が微妙に違ったりで交換できそうでできない子が多かったです。交換は期待しない方がいいかもです。)
ラインナップの中にはねこみみのように左右別々に独立しているものもあり、磁石接続なので耳の向きを変えて表情づけできるのも面白いところです。

お洋服はかなり細かな細工がされている物で「どうやって作ってるんだろう」とか「これ、お洋服だけで4〜5000円しちゃうのでは?」って思っちゃうくらいのものでした。
ほつれなどもあまりなくてほんと見事なんですが、袖口のゴムの周りは余った素材が少しかさばっていたので、気になる方は手芸用の小さなハサミなどで処理してもいいかも?

お洋服を着せたら背中のマジックテープをくっつけて固定させるシルバニアファミリー方式です。
この辺りもけっこうしっかりとした作りになっており、2〜3回の着脱でボロボロになるという雰囲気ではなかったです。

ここの読者だと気になる人も多いでしょうから参考として1/12のアサルトリリィシリーズと並べてみました。
身長は近いと言えば近いのですが、胴体の太さやバランスはだいぶ違うのでお洋服の互換性は全くないと思った方がいいです。

靴下はだいぶ短いように見えたのですがこれでつま先からくるぶしくらいまでを包む感じになります。
つま先がゴワゴワしますが基本的には靴を履かせると思うので気にしなくていいレベル。

靴はたぶんPVCで柔らかゴムのような素材です。
ワンパーツですが左右の違いがあります。
子供のエナメル靴っぽく見えるテカテカした質感もGoodです。

ハンドパーツはもともとドールにセットされている物以外に8種類あります。
ねこハンドなどもあって面白いのですが、ものを握るようなハンドパーツはありませんでした。
ゴムバンド方式は関節が強固というわけではないので、ものを持たせるような使い方には向いてないのかな?

このハンドパーツの交換が私たち界隈のフィギュアなどから比べるとかなり難しくて、ゴムに繋がったS字フックを先細ピンセット等で引っ張りながら交換することになります。(ゴム関節のドールだとこれが普通らしい)
ゴムの力がけっこう強いので引き出すにも力が必要で、引っ張るための工具も細すぎるものだと負けちゃうと思います。
指先だけで交換できる感じではないので工具は必須で、慣れるまでは交換にだいぶ苦労しそう。(苦労した)

追記:その後いろいろ試したのですが、ゴムは結構頑丈みたいでしっかり引っ張ればS字フックのパーツ全体が指でつまめるくらい引っ張り出せます。慣れれば工具などなくても簡単に交換できそうです。

S字フックをハンドパーツに引っ掛けて、手首の中に収納したら交換完了です。(写真ではまだS字フックが見えている状態)

ハンドパーツの交換が大変なのでとりあえずねこハンドだけつけてみました。
顔の大きさに対して手はかなり小さめなので、交換してもシルエットが大きく変わるほどの違いが出ないです。
無理して一生懸命交換するほどではないかなというのが個人的な印象です。

お洋服や靴下など布系アイテムのクオリティは本当に素晴らしい。
このクオリティなら着せ替え衣装だけのランダム販売とかもかなり需要がありそう!

生地の装飾やプリントもかなり細かくて、縫い糸は頑丈そうなものが使われているけど色合わせがとてもよく目立たない感じです。
これ系のドール衣装を販売しているライバルメーカーさんは危機感を覚えて震えちゃうのでは…

あとはギャラリーで何枚か。
※先に紹介した付属品以外は撮影用に持ってきた別商品です。

一緒に写ってる猫のフィギュアは以前紹介したカプセルドールです。

余談

これ系のドールでちょいちょい見かけるんですけど、まつ毛と瞳の境目のこういう肌色の余白ってどういう解釈なんでしょう?
白目?プリント位置がずれちゃってる?単純に余白?
もし余白ならまつ毛のプリントの淵のところまで削っちゃうのもいいのかなと思うのですが、解釈が違ったら後悔するかもなので手がつけられていません。

このままでもめちゃくちゃ可愛い子なのでしばらくは気にせずそのままにしておこうと思います。

まとめ

ランダム商品とはいえ3000円でクオリティの高いずっしりサイズのドールに、めちゃくちゃクオリティの高い衣装やアクセサリーが付いていたのには驚愕でした。
瞳もプリントではなくドールアイのようになっていたのもすごい。
ゴム関節のドールを初めて触ったのですが、動きに癖がありながらもスムーズに動かせてある程度の保持力があることにもびっくりで、とにかく驚きと感動の連続でした。

お手頃価格なのにクオリティも高いので、ここからドール沼にハマっていく人も多いんでしょうね…

こういう商品が気になっている方の最初の一体としてもめっちゃくちゃおすすめできます!
もうひとつ買ってみよ!(笑)

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