[レビュー]HAKOBU/RIKU CART&CONTAINER set (ハコブ/リク カート&コンテナ セット キャビコ) ホビーショップ タムタム限定クリアカラー(クリアブルーVer. 夏休みの青) MARUTTOYS(マルットイズ)
2024/9/2 - ホビー, レビュー( プラモデル , おすすめ度★★★★☆ , 1/12 )
はじめに
1/12スケールで展開される流線型が特徴の近未来っぽいオリジナルメカで、私はこのシリーズめっちゃ好きでおおむね買い揃えているのですが、なんだかんだでレビューの機会をすっかり逃していました…
そして、このシリーズは今までコトブキヤから発売されていたのですが、このHAKOBU/RIKUはキャビコという個人的にはあまり馴染みのないメーカー(存在は知ってるけど買ったことがない)から発売されることになりました。
なので、ちょっと躊躇して購入を先送りにしていたのですが、今回ご紹介するタムタム限定カラーが気になったので初めてキャビコの商品を買ってみました!
結論として、キャビコのプラモデルは心配な部分がほとんどなくて、A社やG社の高額キャラクタープラモデルと比べると圧倒的に組みやすかったです。
今回ご紹介するのは一般販売の通常カラーではなくホビーショップタムタム限定のクリアブルー版でございます。
なので、私のMARUTTOYS(マルットイズ)シリーズの初回レビューにしてはちょっとイレギュラーな商品ですが、「通常版ならかなりお勧めできる」(意味深、詳しくは後ほど)面白い商品なので一緒に見ていってください。
概要
新進気鋭の造形作家 MiZ (水野功貴) 氏が創造したオリジナルロボットシリーズ。
「RIKU (リク) 」は近未来ハイテク企業「ATARASY (アタラシー) 社」が開発した物資運搬ドローン「HAKOBU (ハコブ) 」シリーズの陸上型です。
小型の割にトルク&パワーがあり、たくさんの荷物を運ぶことができます。
3輪バイク「トライク」に変形すると高速移動も可能。高速道路の警備ドローンとしても活躍されているようです。
いつかあなたの街でも見かけるようになるかもしれませんね。
・メーカー キャビコ
・1/12スケール
・ 組立式インジェクションプラキット、接着剤不要 (スナップフィット)
・8枚ランナー/83パーツ
・内部フレーム再現/前後輪回転/接続アーム可動/リフトアップ&ワイドトレッドギミック再現/専用ポリキャップ(PE)付き
・材質 PS/PE
・価格 4,400円 (税込み)
・取扱店舗 ホビーショップ タムタム限定
・発売年月 2024年8月
・対象年齢 15歳以上
引用:https://cavico-gallery-mim-020-021-wh.mystrikingly.com
この店舗限定シリーズは以下の4種類があります。
・ビックカメラだけで買えるクリアレッド [情熱の赤]
・イエローサブマリンだけで買えるクリアイエロー [熱帯の黄]
・ホビーショップタムタムだけで買えるクリアブルー [夏休みの青]
・キャビコオンラインショップだけで買えるクリアオレンジ [マーマレードの橙]
全4種類を集めて応募すると抽選で20名にクリアコンテナが当たるというキャンペーンもあります。
私が回った店舗だとどこも8月末でも在庫がありキャンペーンも2024年12月31日到着分までとのことなので、これからキャンペーンを追う人も間に合いそうです。
なお、通常版は税込3,960円なのですがこれらクリアバージョンの限定版は税込4,400円です。
くるっと動画
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パッケージ
パッケージは通常版のホワイトの流用で各店舗別のカラー帯がつくものとなています。(帯は取り外せます)
もともとのパッケージもMARUTTOYS(マルットイズ)らしいスタイリッシュで可愛いデザインなので今回も箱が捨てにくいやつですね…
プラモデルの箱は嵩張るので組み立てた後で捨てちゃうことが多いのですが、MARUTTOYS(マルットイズ)シリーズはデザインがいいからなんか捨てにくいんですよね…
カラー帯以外の元パッケージの部分で元のホワイトバージョンのお値段が税別3,600円であった形跡が垣間見えるのはご愛嬌。(限定バージョンは税別4,000円)
ランナー
ランナーはフレームと外装に分かれていて、外装部分がクリアブルーになっているのがこの商品の特徴です。
クリアブルーはHAKOBU/RIKU本体とコンテナ部分で質感の違いがあって、本体は暗めでパリッとしたクリアブルーで、コンテナの方はほんのりシボ加工されて柔らかみのある感じになっています。
本体は黒っぽいフレームの上にクリアブルーを被せるので、組み上がるとかなり暗めの印象になりました。
Eランナーは昔ながらのポリキャップで、最近のポリキャップレスのプラモデルしか組んでいない人は見たことがないって人もいるかも?
組み立て時の注意
はめ込みがきつい部分がちらほらあるキットで、破損するほどではないけど調整したほうが安心という部分がありました。
このシリーズは装甲の着脱ができるのが魅力の一つですが、クリア素材ゆえかはめ込みの硬さがあって調整なしで組み立てると装甲を外すのにかなり苦労するかも?
B3のパーツにE7のポリパーツを挟むのですが、B3側の穴がきつくてはめにくく可動させる時にネジ切れそうな気配を感じました。
私は、保険的にB3の穴を少しだけ拡張しておきました。
あとは、小さいポリパーツをプラで挟み込む昔ながらの組み立て方法となる箇所があります。
ポリパーツが少しずれている状態ではめちゃうとポロパーツが潰れたり、プラパーツに隙間が開いたりするので、つまようじなどでポリパーツの位置を微調整しながらはめたほうがいい箇所がありました。
致命的な問題や難しい箇所があるキットではないのですが、少し調整や工夫をしたほうが気持ちよく組み立てられるキットです。
HAKOBU/RIKU
1/12スケールですがドローン的なメカなのでちょっと小ぶりで、人が安定して乗れるようなサイズではありません。
内部のフレームが黒っぽいので本体のクリアがかなり暗く見える一方で、コンテナの方は内部にフレームがないのでかなり明るく見えます。
本体後輪のホイルカバーはいい感じに内側の模様が出ていてここにはクリアの魅力が生きていますね。
ただ、全体的に自分のイメージとは違ったので、内部フレームをシルバーなど明るく塗ってみようかな?
本体正面中央のヘッドライトはクリアなのですが、左右のライト(ウインカー?)は成形色のままでシールなども付いていませんでした。
ここは塗ってあげないとちょっと寂しいかも?
全体的に暗めだけど質感は悪くないので好みの問題ですね。
私のものはニッパーで切り出しただけなので荒っぽく見えるところがありますが、アンダーゲート仕様のパーツも多く、ゲートなどきっちりと処理してあげたらもっと見栄えは良くなりそう。
個人的にはもう少し発光感というかスケ感があったら好みでした。
お顔もだいぶ暗い印象になっています。
顔面のクリアブルーの装甲ははめ込んでしまうと外すのが大変困難になるので、着脱して遊びたい人はしっかり調整したほうがいいかも。
後ろ側はメカニカルな印象で、荷台はお尻にあるアームで掴んで引っ張ります。
保持力などは十分で動かし心地もいい感じです。
後輪は高さを変えたり広げたり角度を変えたりで表現づけができるようになっています。
悪路を走る時は高くしたり、高速走行する時は車輪を八の字に広げたりなど、ある程度いろんな表現ができるようになっています。
人型じゃないのにいろんな表情づけできるのは面白いですね!
3ミリ穴もありますが、全体的にちょっと小さめに感じられたのでこちらも調整したほうが安心して遊べそうでした。
繰り返しになりますが、クリアブルーの外装は一度つけてしまうと外すのがかなり困難です。
力任せに外すと破損しそうな箇所も多くあるので、着脱前提で遊びたい人は組み立て時にしっかりと調整を。
続いてのコンテナですが、こちらのクリアブルーの雰囲気は悪くないです。
複数台連結させたり上に重ねたりするのが楽しいはずのコンテナなのですが、クリアブルーバージョンはコンテナのみの別売りなどがありません。(通常盤の黒と白は別売りがある)
クリアのコンテナが複数欲しければ商品を2セット買わなければならないので、通常盤と比べると遊びのコスパは悪いです。
発光しているわけではないのですが、シボ加工の関係かぼやっと発光した感じに見えるのが面白い。
クリアブルーもコンテナだけオプションで売ってくれたら最高だったんですけど、需給を考えると難しかったのかな?
お値段ちょっと上がってもいいから2つセットにしてくれるとかだとよかったかなぁ…
コンテナは両サイドのパネルを開閉することができます。
コンテナのサイズは小さいので1/12スケールのものがなんでも運べるという感じではなくて、運ぶものはある程度限定的かも。
ターリンのペットボトルの箱とかは高さがちょうど入る感じだったので、運ばせてみると面白いかも。
段ボール箱の上の蓋の部分がコンテナの上部の淵に引っかかるので、ダンボールはマステ等で止めたほうがいいかも。
コンテナは台車から外すことができて、台車には3ミリ穴が空いています。
コンテナは上下に積み重ねることもできて、やっぱり複数個あればこそ楽しめる商品だなと痛感…
連結部分はアームでゆるく被せる方式です。
タイヤの付け根がかなり硬めでパーツも少し頼りない感じだったので、タイヤをスイングさせたい人はこちらも事前調整したほうがいいかも。
私は抜けなくなったので諦めました笑
フレーム状態
装甲は外そうと思えば全て外せるのでフレーム状態で遊ぶこともできますが、前述の通り普通に組み立てると硬くて簡単には外れないので着脱させたい人は要調整ですね。
このシリーズはどれも内部フレームが再現されていて、それを眺めるのも楽しみの一つです。
ホイールの横の穴もたぶん3ミリなのですが(小さめなのかきつい)、この穴はタイヤを回しても回転しないので何かをつけても向きなどをきっちり決められます。
装甲がないと動きもよくわかって面白いです。
目の部分などは色を入れてあげたほうが見栄えが良くなるかも。
この写真の目の周りに傷がたくさんついているのは、顔面のパーツを外すのに大変手間取ったためです。
傷を修正して色を塗りたいと思います。
台車も側面の装甲を外せるのでフレームにできます。
カートのタイヤを止めているクリアブルーのパーツを外すとタイヤが外れちゃうので、完全にフレームだけという状態にはできません。
やっぱこれは、たくさん繋げて遊びたいね!
組み合わせ例
手近にあったのがこのこだったので、1/10スケールではありますが創彩少女庭園といっしょに。
多少のスケール差はありますが、MARUTTOYSシリーズの中では小ぶりということが伝わるかと思います。
これ、たくさん並べて遊びたくなりますね。
ノーマル版も買っちゃおうと思います。
まとめ
キャビコというメーカーの商品は初めてだったのですが、プラモデルとしての致命的な難しさや組みにくさもほとんどないですが、コトブキヤと同じ遊び心地を求めるなら全体的にちょっと調整したほうが良さそうでした。
触り心地のいいギミックも内包されていて、他商品と同じようにMARUTTOYSシリーズの楽しさが詰め込まれています。
気になる点としては
・多少調整したほうが組み立てや可動で安心できる箇所がある
・古のポリキャップを潰さないように注意する
・装甲の着脱は硬めで強度もちょっと心配な部分があるのでそのままだと着脱遊びには向かない
・クリアバージョンはコンテナの拡張(追加購入)のコスパが悪い
くらいですかね。
HAKOBU/RIKUとしてはとても良い商品だと思うのですが、このクリアバージョンに関しては成形色の違いだけで通常版よりもおよそ1割くらいお値段が高くなっています。(通常版は税込3,960円、限定版は税込4,400円)
通常版は大きく値引きがされていることもあり、この価格差はけっこう大きく感じました。
クリアバージョンにこの価格差を見出せるならお勧めですが、形が欲しいだけの人は通常版をお勧めします。
特に、通常版は別売りでコンテナだけを追加購入もできるので遊びの幅も広げやすいです。
この先もキャビコさんがMARUTTOYSシリーズを出すことがあるかどうかは不明なのですが、次に新製品を出したら安心して躊躇なく購入できるレベルだとは感じました。(今回は様子を見ていたので)
キットとしては★4なんですが、クリアバージョンは飽くまでファンアイテムで価格や拡張性を考えると強い愛着がある人以外にはお勧めしにくいですね。
今月はまたコトブキヤからのバージョン違いがリリースされるので、このシリーズもおいおいレビューをして多くの方に魅力を伝えてゆきたいです!