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[レビュー]HI-METAL R VF-2SS
バルキリーII+SAP
(ネックス・ギルバート機)[前編]

2021/9/7 - ホビー, レビューマクロス

概要

HI-METAL R
VF-2SS バルキリーII+SAP(ネックス・ギルバート機)

発売日:2018年11月10日
価格:14,000円(税抜)


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■商品仕様
全高:約160mm(バトロイド時アンテナ含む)
材質:ダイキャスト、ABS、PVC製

■セット内容
・本体
・着陸脚一式
・ガンポッド
・ネックス機用ガンポッド
・交換用手首左右各3種
・交換用小型主翼パーツ
・SAPユニット一式
・SAP用スクワイアドローン×4
・魂ステージ用ジョイントパーツ一式
・交換用アンテナ
・ネックス機用脚部SAP

黒歴史と揶揄されることの多いOVA 超時空要塞マクロス2 〜LOVERS AGAIN〜 に登場するVF-2SS バルキリーIIがHI-METAL RブランドよりSAP(スーパー・アームド・パーツ)付きで発売されました。

黒歴史という作品の不名誉な肩書き(詳細略)のおかげで脚光を浴びにくい機体ですが、私にとっては一番好きで一番かっこいいバルキリーです!
今回はこのHI-METAL R VF-2SS バルキリーII+SAP(ネックス・ギルバート機)についてご紹介します。

いきなり寄り道 バルキリー2に関する思い出(愛)

さて、本筋からお話がそれるのですが私がバルキリーIIに初めて触れたのはOVAの発売と同時期の1992年に出た1/144スケールのプラモデルでした。
SAP装備型のみが再現された差し替え変形仕様だったので、「SAPが着脱できる完全変形モデルが発売されたらどれほど素晴らしいだろう」と期待しながらも黒歴史という不名誉な肩書きが邪魔してか熱があるうちにSAPなしの完全変形版は商品されることはありませんでした。
しかしそこはマクロス、時空を超えて25年くらい後にHi-Metal Rブランドでその願いが叶ったのです!!!

とは言え、発売当時の私には「おもちゃに1万円以上かけるなんて恐ろしい!」という気持ちが強くあったため、羨望の眼差しで眺めながらスルーし続けていました…
ところがそこからさらに数年後、なぜかバルキリーIIの中でも不人気(詳細は後述)っぽいこのネックス機だけが実店舗のワゴンセールで40%オフで売られていたのです。
それでも私にとっては高いと感じており、迷いながらだった気がするのに気づいたら支払いを終えてウキウキでお店を後にしていました。
私にとてこのHI-METAL R VF-2SS バルキリーIIは「1万円以上するおもちゃはそれに比例した魅力がある」ということを教えてくれた商品でもあります。

ちなみに、HI-METAL RのバルキリーIIはこのネックス機の1年前にシルビー機(胸のラインが赤い方)が発売されていました。
ネックス機は胸のラインが青くなっただけとも言える商品だったので、シルビー機を持っている人はわざわざ買わないっていう人も多いのかもしれません。
そのため、1年後に発売したこのネックス機(青)は思うように売れず、叩き売りされる場面が多かったのかなと想像します。
1992年のプラモデルはネックス機だったのでこちらが不人気というわけではないと思うんですよ…(たぶん)

ボックス

大張正己さん(マクロス2アニメOPの絵コンテ、作画監督を担当した方)の描き下ろしイラストがボックスになっています。
カッコ良すぎてこれだけで「買ってよかった!」と思えるレベルです!

裏面には覗き窓があってフィギュアの確認ができます。
お顔の厳選は高額フィギュア購入時の義務的側面がありますが、ガンダム系フェイスと違ってシンプルなのでそんなに当たり外れはないんじゃないかなと想像します。

これ系定番のブリスターに入っており、下に写っている二つのパーツはネックス用のガンポットとそれを脚にマウントするための別造形のSAPです。(追加パーツ)

バトロイド

スリムな造形で凶悪さすらあるような面構えでめちゃくちゃかっこいいです。
脇の下あたりから見えているメタルパーツの質感も手伝ってメカメカしさがあっていいですね!
差し替えなしで変形できる小さなハンドパーツもあるのですが、バトロイド用に差し替えた方が迫力があります。
つま先は差し替えで写真のように先が割れているものと閉じているものが選べます。
私の好みだとバトロイドやガウォークでは先が割れている方がカッコいいなと感じます。

引きで見るとめちゃくちゃかっこいいんですが品質としてはいまひとつで、写真には写りにくいのですが安っぽい硬質プラパーツでよくあるスレや謎の黒っぽい汚れ(塗料の飛び散りやそれが擦れたもの?)はあちこちについています。
プラモデルのようにパーツをランナーから切り取って組み立ててくれているんだと思いますが、その切り取りがかなり荒くてゲート後もめちゃくちゃ目立ちますね。

HI-METAL Rシリーズは高品質なフィギュアって感じじゃなくて、あくまでおもちゃの延長なんですよね。
なのでプラモデラー視点で見ると悪い意味でとんでもない仕上げも散見されます。

後ろ姿も美しいのですが折り畳んだ主翼が長すぎると感じる方も多いことでしょう。

主翼はこんな感じの折りたたみされたパーツに差し替えることができます。
これを使うとバトロイドの時に折り畳んだ主翼が少し短くなって、2枚の翼もピッタリと閉じてくれるので安定感が出ます。
ただし、差し替えがやや面倒なので私は使っていません。

この写真だと統合軍のエンブレムの近くに白いスレがあるのがわかりやすいかもしれません。
こんな感じのスレがあちこちについていて品質的にはうーんって感じです。

頭部はクリアパーツが2種類使われていて質感も造形も素晴らしいです。
ただ、下瞼(と言っていいのか?)に黒い塗料のようなものが飛び散っていて綺麗なお顔が台無しだったり…
定価を考えたら暴れたくなるような品質なんですけど何故だろう…
バルキリーIIが好きすぎて幸せな感情が溢れるばかりなんですけど…

前腕が長かったり、襟?が大きかったりとポーズをつけようとすると少し特殊な雰囲気が出ちゃいますがそこが魅力でもあったりします。
腹部にあるキャノピーを覆うパーツが特に固定されているわけでもなくキャノピーとの隙間もできるのでここはもう少し密着感が欲しかったところでもあります。
簡易的なロック機構などあればよかったのですが、VF-1のようにキャノピーカバーは差し替えとならなかったのでこれはこれでアリですね。
ちなみに、腕にSAP装着用の穴が空いていますが穴隠し用のパーツも付属しています。
私はこれをはめた後で取り外すのがけっこう難儀したのでずっと外したままにしています。

肩周りを上から見るとスカスカ感があるのですが、メタルパーツの存在感のおかげでメカとしての説得力が出ています。
同シリーズのVF-1だとここを埋める専用パーツが付いていたのですが、私はできるだけ完全変形に拘りたいのでそういうパーツがなくてもメカっぽい説得力があるこれはアリだなって思ってます。

塗料の飛び散り、プラパーツの擦れ、パーツのゲート跡がなければ神がかり的な商品になったことでしょう。
(私にとっては十分神がかり的ですが…)

ガウォーク

ガウォークもどうかしてるんじゃないかってくらいかっこいいです。
立体物はプラモデルのSAP付きしか見たことがなかったのですが長めの機首とクリアブルーのキャノピーが未来的なフォルムになっていてかなりいいですね…
ガウォークの難点になる脚部の構造なのですが、付け根の部分は二重関節のようなメタルパーツとボールジョイントでぐいんぐいん動いて八の字立ちも余裕です。
膝の部分もバトロイド時には複雑に折りたたまれていたメタルパーツが伸びながら逆関節を再現してくれていてかなり自由に動かせるんです。
そして写真の通り自立可能です。

ガウォークには期待していなかったのでこれはめちゃくちゃ嬉しい誤算です。

ファイター

ファイターもどうかしてるんじゃないかってくらいかっこいいです。
バルキリーIIにはモデルとなる現実の戦闘機がないって聞いたんですけど、それがいい意味で未来っぽさを出していているんでしょう。
涙が出るほどかっこいいですね…

ファイターがとにかく薄い!完全変形でこんなに薄くまとまるとは感動的なレベルでめちゃくちゃスピードが出そうな機体ですよね。
腕と脚を固定するためのロックがあってこの辺りはかっちりしてくれるのですが、その他はけっこうふにゃふにゃな部分があってもう少し工夫が欲しかったところでもあります。(後述)

腕の間にガンポッドを装着できるのですがガンポッドを装着しても薄いんですよ…
これをこのクオリティの立体物に落とし込めた人はほんとすごいな…

真横から見ると脚部の存在感で薄さを感じにくいんですけど手に取ってみるとほんと薄いって感じなんですよね。
機首が下向きに下がっているのがめちゃくちゃ気に入っているポイントでもあります。

不思議な形のランディングギアは差し替えで展開され可動箇所などはありません。

機首の形とキャノピーがもうそこだけでかっこいいんですよね。
流線型のようで直線の多い独特なデザインです。
塗料の飛び散り、汚れ、スレはまじで勘弁して欲しいですけどカッコいい…

手首の付け根はメタルパーツになっていてここも質感が際立つポイントですね。
変形用の小さい手首をつけていれば手首も差し替えなしで変形できます。(ただし、変形用の手首だとガンポッドが持てない)

この商品の難点としてはクリックが欲しいところにクリックが入っていないというのもあります。
主翼は二重関節のようになっていて自由に動くので左右均等に角度を決めてセットすることができないんです。
わりとゆるゆるなのでちょっと触っただけで主翼は大きく動いてしまうので、開発者さんがベスポジと思うところにクリックが入っていたらかなり遊びやすかったかなって思います。
主翼の付け根にあるエンジンは前後にスライドさせることができるのですが、これもゆるゆるでクリックがないので左右同じ位置に揃えたつもりでもいつの間にか動いちゃったりするんです。
ここはおすすめ位置でカチっと固定できる仕様が欲しかったです。

同シリーズのVF-1では開かなかったキャノピーは開閉式です。
いったん上に引き出してから開く方式になっていて触って楽しい部分でもあります。
HI METAL-Rは基本的におもちゃのような仕様なのでモールドも大味で精密さみたいなものはぶっちゃけありません。
ところがなぜかパイロットフィギュアだけ細かく着色されて墨入れまでされていてここだけめちゃくちゃ浮いてますね…
たぶん、浮いている主要因がこの雑な墨入れなのでここは着色のみで墨入れはナシにして欲しかったです…

長くなってしまったのでここまでを前編として、SAP装備型は後編でご紹介します。
「カッコいい」「すごい」「好き!」ばかりで語彙力をなくしているかのようなご紹介ではありますが後編もお付き合いください!

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