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[レビュー]HG 1/144 ディランザソル(ガンプラ)

2023/4/9 - ホビー, レビューバンダイ , ガンダム , プラモデル , おすすめ度★★★★☆ , 水星の魔女

ガンダムシリーズ最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』より、ジェターク社の実戦用モビルスーツ、ディランザ・ソルをHGで立体化!
■ビームライフルやビームトーチは両肩のシールド裏に格納が可能。
■リアアーマーの両端が動き脚部後方への可動域を拡張。
■トーチのエフェクトパーツはクリア成形で再現。エフェクトとトーチは取り外し可能。

【付属品】
■ビームトーチ×1
■ビームライフル×1
■ビームエフェクトパーツ×2
■シール×1

価格1,760円(税10%込)
発売日2023年04月08日
対象年齢8才以上
https://bandai-hobby.net/item/5304/

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パッケージと内容

ディランザソルはディランザのバリエーションキットで、成形色が変わって一部パーツが変更されたものです。
このブログではディランザのレビューをしたことがなかったので、ディランザソルとしての新要素だけでなくディランザの共通部分にも注目してゆこうと思います。

パッケージはいつもの水星の魔女シリーズのタッチで、イラストだとちょっとスリムな感じに見えますね。
ダークな単色っぽく見えるのですが、キットはダークブルーとグレーグリーンにはっきりと分かれています。

パッケージの横も「ディランザはよく動くぞ!」って感じの写真が使われていてワクワクします。

つづいてランナーです。

ランナータグがどれも「ディランザ」になっているのでランナータグだけでは新規パーツの区別がつけにくいのですが、BとCのランナーはディランザ系で共通で、Aのランナーは一部パーツの増減があるけどほぼ共通です。
組み立てるだけで大まかに色分けされるようになっていますが、メインカメラ、ミサイルランチャー、ビームライフルのセンサー部分がシールでの色分けです。
メインカメラですが、グエル用ディランザでは成型色を活かしながらのシールの色分けだったので左右に分かれたシールを両端から貼る感じだったのですが、ディランザソルは成型色全てを覆い隠すように1枚のシールを貼る感じになっています。
貼りにくくて見た目も安っぽくなってしまった部分なのでここは少し残念でした。

説明書には機体解説がしっかりと書かれているので、これを読むのが楽しみだったりもします。
ディランザは学園の規定で出力が30%制限されていたそうなのですが、この制限を解除した機体がディランザソルと呼ばれるそうです。
ディランザソルの外見上の変化は武装の追加や頭部の軍用レーダーシステムの追加などが特徴になっています。

ディランザソル

ディランザソルは両肩の大きなシールドと背中のミサイルランチャーなどが特徴で、それ以外の手持ち武器として剣のようなビームトーチとビームライフルが付属します。
ビームライフルはバレルが延長されており、バレルの下部にビーム刃(ビームバヨネッタ)を装備できるようになっています。
ビームライフルのエネルギーパックも取り外し可能です。

パッケージイラストや公式が出していた商品写真の印象ではダーク系の色で統一された感じかと思っていたのですが、ダークブルーとグレーグリーンではっきりと違う色に分かれています。

両肩のシールドがかなり大きく、下半身のボリュームがすごいので重モビルスーツ感が強いです。

とても残念なのがメインカメラの色分けがシールのみで再現という部分です。
メインカメラのパーツは紫のワンパーツでモールドも入っているので部分塗装なども難しくなさそうですが、シールで仕上げようとするとおもちゃっぽくなって大きめの1枚シールなのでシワも入り気味です。
この上にクリアパーツを被せたりする仕様なら奥行きが出たりしたんでしょうけど、シール剥き出しなのでここだけ浮いちゃうくらい安っぽく見えてしまいます。

胴体がグレーグリーンになっているだけで増加装甲っぽく見えるのですが、造形的にはディランザと違いがないのでカラーリングのマジックというところですかね。

太ももがかなり外側についているデザインなのでだいぶガニ股っぽくなっていますが、このおかげで重量感がしっかり出ている感じです。
そして、この構造のおかげでフロントアーマーの干渉が小さめで見た目以上に大きく動いてくれます。

太めのスタイルなのに片足でもしっかり立ってくれる安定感があります。
ただ、膝関節の耐久力が低そうで撮影中でもどんどん劣化していくのを感じました。
ガシガシ触ってると数日で膝はへにゃりそう…

マッシブな見た目に反して肘も膝も90度以上動いてくれます。
歪ながらもギリギリ膝立ちもできる感じです。
股関節の自由度が高いのでドスコイ的なポーズも取れます。
太ももの付け根の構造がなんとなく心細くて、ここも劣化したり破損したりしやすいのではないかなと感じました。

脚の接続部分の股間フレームはワンパーツながらもかなりこだわった造形になっています。
脚をつけるとほぼ隠れてしまう部分なのですがこういうこだわりは嬉しいですね。

写真で可動効果を伝えるのが難しいレベルなので省略しますが、腰には前後スイング専用の可動軸が入っているのでボールジョイント以外の動きで少し前に傾けることができます。

シールドは肩アーマー付け根を起点に3つの軸で回転するのでかなり自由に動かせます。
ディランザソルの一番楽しい部分がこのシールドの動きで表情がつけれる部分ですね。
ただ、肩アーマーの付け根の軸が劣化しやすそうでここも撮影中にどんどん緩くなっていくのを感じました。

シールドや肩アーマーのシールド用可動軸は3ミリ規格っぽいのですが、3ミリよりほんの気持ち太いのか30MMのジョイントなどをつけようとするとかなり硬いと感じました。
ディランザ本体を劣化させたくなければここでカスタマイズ遊びはしない方がいいかも。
なお、シールドを差し込む穴の部分は入り口が広くて奥の方が3ミリ(約)になっている感じです。
なので、3ミリ棒を使ってカスタマイズ遊びする時は長めの棒じゃないと3ミリになっている部分まで届かないという感じです。
そして、3ミリ棒を奥まで刺しても緩めです。
この部分のカスタマイズを期待している人は過度な期待は禁物かも。

でも自分はこんなことやって遊んだりしました。

バックパックも30MMシリーズと同じ規格なので交換が容易なんです。

使った商品はこちら。

背中のミサイルランチャーは色分けされておらず必要であればシールでの色分けとなります。
ミサイルの周りの溝が太くてゆるいので少し大味な印象があります。

ディランザシリーズ共通のがっかりポイントとして、脚の横側にガッツリと合わせ目が出ます。
膝から上部分も下部分もガッツリ合わせ目が出て、ディテールも緩めで少しズレがあるようにもみえてここは突然平成中期のプラモクオリティになってるんですよね。
段差も多いので合わせ目を消すにも苦労しそうな部分で、パーツの表面の状態もあまり良くないのでこだわるなら加工と仕上げの覚悟がいる部分です。

大きめの曲面パーツなので成形上いろいろと難しい点があるんですかね?
今のバンダイならあまりこういう大胆なことはやりそうになかったのでびっくりするポイントです。

足の裏はしっかりと造形されています。
リアアーマーの真ん中部分には裏打ちがあるのですが左右の部分にはないので仕上げが中途半端にも見えます。
価格的にこれ以上を求めるのが難しい部分かもしれません。

見る角度によっては水中型モビルスーツみたいにも見えますよね。
シールドをうまく使って巡行形態みたいなのがあったりするかも。

とにかくシールドが大きく作られているので迫力があります。
マントにすら見えるレベルの大きさなんですよね。

シールドの裏面はディテールも抜かりないのですが接続ピンの裏側には肉抜きがあります。
接続ピンが付いているブロックには便利なスロットが付いています。

このスロットにビームライフルのエネルギーパックを差したり、ビームトーチの持ち手を収納したりもできます。

ビームライフルを丸ごと収納することもできるのでかなり便利です。
シールドは左右同じものなので、武器の収納は左右お好みの方を使うことができます。

ビームトーチはビーム刃を着脱するだけのシンプルな構造ですが、ビームライフルはギミックが多めです。
エネルギーパックと延長バレルの着脱が可能です。
延長バレルの下にビーム刃をつければビームバヨネッタになります。

武器を装備した写真を何枚か。

ビームトーチを持たせると武士っぽく見えてきます。
ボリュームたっぷりの機体なので、武器を持たせて立たせるだけでもかなりかっこいいですね。

リアアーマーは後ろに跳ね上げることができる構造で、このおかげで脚の可動範囲が広がっています。
ただ、リアアーマーの付け根が浅いので丸ごと外れやすいのがちょっと困ります。
リアアーマーの両端も独立してはね上げられるようになっており、これも脚の可動範囲が広がるポイントです。

あとは写真でまとめて何枚か。
ディランザ自体の素体が良くてしっかり動いてくれることが伝わると思います。(ディランザソルにスタンドは付属しません)

まとめ

お値段を考えるとキットとしての満足度は高くて、立たせるだけでもかっこいい仕上がりなのに見た目以上にしっかり動いてくれるのが素晴らしいです。
低価格の部類のキットにどこまで求めるのかというのを無視すれば、顔の大部分を占めるセンサー部分がシールに頼り切っている感じなのは残念でしたし、脚の大胆な合わせ目はやはり気になります。
何年も遊ばせて欲しいとも思わないのですが、数日でへたりそうな部分が多いのも気になりました。

他の水星の魔女キットよりも気になる点が多いものの、立たせるだけでもカッコよくて動かしても楽しい低価格キットというのはとてもありがたいです。
現在出ているディランザ3キットのうち、個人的にはディランザソルが一番好きですね!

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