変形ロボ大好き!特にバルキリーが大好きな私が心待ちにしていたのがこの「オーガス」のプラモデルです。
実は作品をきちんと見たことなくて「初代マクロスのあと番組」「4段変形するロボ」「実はマクロスにもそれっぽい機体がちらっと出てきた」くらいの情報しか持ってなくて、でもオーガスという機体にはずっと興味を持ってことあるごとに調べたりしていました。
なんとオーガスって40周年とかなんですってね…
そんな節目感のおかげか、オーガスは去年HI-METAL Rでも発売されました。
2万円というお値段と「HI-METAL Rブランドだからクオリティがやばそう」という警戒心で予約を見送っていたところ、同じような時期に発売が発表されたこちらのプラモデルを予約して待ち続けていたんです。
心待ちにしていたオーガスのキット、難点もありますが楽しいキットでしたのでご紹介します。
概要
時の流れ乗り越え、驚異の4段変形プラモデル登場!
40周年を迎えたTVアニメ『超時空世紀オーガス』より、主人公・桂木 桂が搭乗する機体「オーガス」がMODEROIDシリーズでプラモデル化!
- 全高約160mm。各関節可動。
- メカニックデザイン宮武一貴氏監修。
- オーガロイド、フライヤー、ガウォーク、タンクの4形態変形を差し替えなしで完全再現!
- フライヤー&ガウォークはプロポーション優先用コクピットパーツを装着する事で、より劇中に近い外観を再現可能。
- ミサイルガン、交換用手首パーツ付属。
- 各成形色、彩色済みパーツ、シールにより組み立てるだけでイメージに近い色分けを再現。
商品名 MODEROID オーガス (もでろいど おーがす)
https://www.goodsmile.info/ja/product/14334/MODEROID+オーガス.html
作品名 超時空世紀オーガス
メーカー グッドスマイルカンパニー
カテゴリー プラスチックモデル , MODEROID
価格 7,000円 (税込)
発売時期 2024/01
仕様 組み立て式プラモデル
スケール ノンスケール
全高 約160mm(オーガロイド時)
原型制作 U-TOM
制作協力 マーシーラビット
くるくる動画
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パッケージと内容
箱絵は文句なしにかっこいいですね!
当時の雰囲気を残しながらも現代風にアップデートされているような素晴らしいデザインです。
この箱は捨てられないぞ…
裏面や側面はプラモデルというよりトイ感のあるデザインでした。
4段変形することが猛烈にアピールされていますね。
側面は両側同じデザインです。
箱はキャラメル型で中に引き出し式トレイが入っています。
バンダイ以外のプラモデルだとこないだのメガミデバイスなどでも見かけるようになってきた方式です。
フルカラーの説明書と、それとは別で変形用のマニュアルが入っていました。
変形用の説明書は「こう動かすと…こうなります」って感じで、動かす場所と動かした後の様子が細かく書かれていてわかりやすかったです。
続いてはランナーです。
びっくりしたのが4段変形なのにけっこうパーツが少ないという点でした。
一部彩色済みで色分けも本格的ながら、パーツ数は極力減らすという方向性が伝わってきます。
ガンプラで言えば大きめのHGくらいのパーツ数かな?
組み立てもトラブル(後述)で手戻りなども多いながらも1時間30分くらいで組み上がりました。
トラブルがなければ1時間くらいで組み上がるかも?
パーツは全体的に肉厚で、プラの質感もエッジの丸っこいちょっと柔らかい感じのあるABSでした。
令和になってシャープな質感のプラモデルに触れることが多かったので懐かしさを感じるレベルの質感でしたが、オーガスだからこれでいいのかも?
一部のライン類はシールによる色分けです。
このシールがちょっと珍しいサラサラした薄い紙のような質感なので、普段はシールを貼らずにレビューをすることが多いのですが試しに貼ってみました。
貼りやすくて発色も良くていい感じでしたが、キットとの相性もありそうな素材でした。(今回は○)
黒いラインは彩色済みなので、ちょっと塗りの境目が頼りない感じではありながらも許容範囲でした。
個体差が強そうな部分なので、ハズレ個体を引いちゃう人もいそうな部分です。
最近、バンダイの商品でこの彩色部分に遠慮なくゲートをつけている商品に触れ続けていたので、このオーガスのような彩色部分を避けたゲート位置をみると「やっぱできるならこうするよね」って思っちゃいました(笑)
見た目以上に手強い組み立て
パーツ数が少ないながらも組み立てはかなり大変でした。
コトブキヤのメガミデバイスの最新作を組んだ直後だったのでより一層感じるのかもしれませんが、「プラモってこんなに噛み合わない?」ってくらいパーツ合わせが難しかったですね。
力技だけだと隙間ができちゃう部分も結構ありました。
そして、噛み合わせが固かったり、抜け防止機構があったりでスナップフィットながらも組み間違えるとリカバリーが大変な部分がものすごく多かったです。(そもそも間違えるなって話なんですけど笑)
パーツのはめ込み自体がものすごく硬い箇所も多くて、組み立て時間の半分近くは「組み立てに苦戦している時間」だったように思えます。
大抵の場所は組み間違えてもリカバリできましたが、私が修復不能だった箇所は2つです。
まずは頭部の白化です。
顔面に当たるA7パーツのゲート跡を処理する時に、普通につまんだつもりがやわらかすぎてぐにゃっと曲がって付け根が白化しちゃいました。
友人に話すと「俺もやったし、twitterでもやってる人がいた笑」って言われたので事故多発ポイントかも?
お顔の横なのでちょっと目立ってしまって悲しいです(笑)
友人が「俺も危なかった」と言っていた足裏のはめ込みです。
シンプルな複数ピンでの接続なのですが、足裏パーツが薄いのにはめ込みが硬いため歪みが出やすくて、全部のピンを綺麗に同時に差し込まないと入らないピンが出ちゃうんです。
当たり前と言えば当たり前ではありますが、最近のキットだとこういう構造はあまりなかったり、あってもリカバリしやすかったりするので、「最近のキットだから気軽に組めるもの」と思って油断するとこういうミスが起きちゃうキットなんです。
足裏パーツ自体が薄いので外そうとするとパーツ自体が破損しそうになって、ここは慎重に組まないとリカバリできないミスになりますね。
私は諦めてハマらなかったピンを隙間から折り曲げて、綺麗にハマったと思い込むようにしました。
もう一箇所、コックピットブロックに調整必須っぽい箇所があって私はここも失敗しています。
その部分については記事の後編でお伝えしますね。
これ以外にも折れそうな軸なのにはめるのが硬すぎて怖い部分や、肩関節の小さなジョイントは持ちにくいのにめちゃくちゃ硬くて壊しそうな思いをしました。
ガンプラやコトブキヤのプラモデルに比べると苦労する部分が多くて、組み終わった時には指先がボロボロでした(笑)
キット内容はこんな感じです。
完全変形するキットですが見た目重視のための補助パーツやドレスアップパーツも付属します。
握り拳も大小ありますが片方は変形させやすい小ぶりな拳です。
破損が心配なアンテナですがランナーの都合上予備が一本ついていました。
白系のプラパーツは少しサラサラした質感のもので高級感があり、茶色っぽい方はエッジが丸目でやや柔らかいプラ素材に感じました。
シールもサラサラした薄手のものなので白いパーツと質感があっていますが、茶色い方が安っぽく見えるので全体的にちょっとチープに感じました。
では、4つの形態で順番に見てゆきましょう!
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