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自作アプリをAppleさんに「Guideline 4.1 – Design – Copycats」でリジェクトされた話

2022/8/2 - ゲーム作り, ブログ

趣味の範囲でいろいろアプリを作っているのですが、去年からチームでやらせてもらっているものは進捗がかなーりゆっくりしていることもあり何かつなぎで簡単なアプリを出したいなと思い立ったのがゴールデンウィークの終わり頃でした。

1画面で完結するカジュアルなもので、なんか制限時間内で超集中して必死に仕分けるみたいなのができないかと思い、たけのこの里をむしゃむしゃと食べながらふと思いつきました。

自分で描いたイラストです

テーマはきのこたけのこ戦争で良いじゃん。

たけのこの里を出荷するために混入するきのこを叩き潰すゲームにしたら良いじゃん。

ゲームタイトルが決まりました。

最初の画像のような「たけのこのチョコ」だと流石にアレすぎるので、グラフィックも含めて表記を全て「たけのこのあれ」に変更しました。

ノリと勢いでザクザクゲーム作りを進めました。
多分、相当特殊なゲームじゃない限りはゲーム作りで一番カロリーが高いのがグラフィック作りだと思います。
これもUnityでのプログラム自体は隙間時間2〜3日でサクッと終わったのですが、画像作りは気が向いた時にちまちま進めてただけとはいえ2ヶ月くらいかかった計算になります…

ゲーム作りをこれから始めるぞっていう人は、良いデザイナー・グラフィッカーとコンビを組むのが早期リリースへの近道だと思います。

もうちょっと話がそれますが一応ミュージシャンなのでBGMも自分で作っています。
よく覚えていないけどこれも数時間でチョチョイとできたお気に入りの曲です。

さて、「たけのこのあれ」とは言え、「たけのこの里」をモチーフにしたことは明確であり、ここでしっかり確認しておきたいのが「パロディとして許される範囲」です。
大前提として、権利主(今回は明治製菓さま)がダメといえばパロディだろうがなんだろうがダメなんですが多めにみてもらえるのってどれくらいなんでしょう?

色々調べた結果「同じお菓子で真似すると完全アウトだけど、ゲームという全く違う土壌でユーザーが誤認識する可能性がなければアウトとはいえない」という結論に至りました。
最初にアップしたパッケージは本家を参考にして描いたため似すぎているのでデザインをもっと離れた感じに書き直して、「たけのこの”あれ”」にしたのでパロディだということも伝わるでしょう。
随所に「例の有名お菓子とは関係ありません」という注意書きをした上でアプリが出来上がったのでAppleさんに提出してみました。

でもまぁこれ明治製菓さんに怒られたら完全にアウトです。
自己責任の趣味の範囲だからこそできる危ないトライアンドエラーのダイブであって、お仕事でこんなことやっちゃってたら土下座じゃすまないレベルなのでお仕事の参考にここをお読みの方は誤解なきように。
お仕事だと絶対にNGですよ!

さて、Appleさんの審査は最近早くて頼もしいのですが提出から数時間ですぐに帰ってきたのがこちらです。

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Guideline 4.1 – Design – Copycats

Your app or its metadata appears to contain misleading content.

Specifically, your app includes content that resembles たけのこの里.

Next Steps

You may attach documentary evidence in the App Review Information section in App Store Connect. In accordance with section 3.2(f) of the Apple Developer Program License Agreement, you acknowledge that submitting falsified or fraudulent documentation can result in the termination of your Apple Developer Program account and the removal of your apps from the App Store. Once Legal has reviewed your documentation and confirms its validity, we will proceed with the review of your app.

Alternatively, please remove the third-party content from your app and its metadata.

Please see attached screenshot for details.

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Copycatsとはすごい言葉だ…
これ、模倣殺人犯とかに使う言葉ですよ…
(昔そういう映画を見た)

Appleさんにとってはそれほどひどい模倣アプリという解釈だったんでしょう。

それよりも驚いたのは、英語圏の人が審査してるはずなのに「たけのこの里」を知っているところですよね。

ここでぶっちゃけの気持ちとして「こんなもの比にならないくらいひどいパクリアプリが出まくってるのに?進撃の巨人ブームの頃とかめちゃくちゃ酷かったじゃん」ってのもありました。
今回も審査担当者次第では結果が変わっていたのではないかとも思います。
でもダメなものはダメ、変なことやりすぎると明治製菓さんだけじゃなくアップルさんのブランドにも傷をつけてしまいますからね。

Appleさん的には「権利者であることの証拠書類を提出すれば再審査するよ」ってことなんですけど、Copycatsとか言われた時点で100%全部自分が悪かったですという気持ちで全くもって異論はありませんでした。
「軽い気持ちでこんなものを提出してしまってすみません、多くの方に迷惑をかける前にストップをかけてくれてありがという」という気持ちでした。

自分の中でも30%くらいは怒られる可能性があると思ってたので、「致命的な部分の画像は簡単に差し替えれるようにして、怒られたら画像を差し替えて再提出しよう」とそういう構成にしていました。
怒られたら”たけのこのあれ”をねこのクッキーに置き換えようとも思っていたので落ち着いたら差し替え作業をしようと思っていました。

ところがみてくださいこれ。↓

https://app.koneko-wakusei.com/takenoko/

記念に最初のままの状態で残しているのですが、このアプリの公式サイト(遊び方の説明)をガッツリ差し替えなきゃいけないわけです。
難しくはないけどリテイク作業ということでとにかく面倒で恐ろしく気が乗らなかった…
重い腰を上げて気が向いた時にちまちま作業して、3週間くらいで画像と効果音とアプリの公式サイトなどの差し替え作業が終わったのがこちらです。

最近のAppleさんの審査はほんと早くて1日みとけば大丈夫な感じです。
そして、この画像差し替え版はサクッとOKが出てアプリとして世に出ることになったのです。

今回勉強になったのは

・ダメなものはダメ、パロディーでもダメ
・Appleさんはけっこうしっかり審査してくれている
・「Appleさんの審査で怒られるかもな」と感じる部分はやはり怒られるので、ダメ元で出す時はリカバーの準備もしておこう

という感じです。

ゲーム自体は完全オリジナルで熱中してやり込めるなかなか面白いものに仕上がっていると思いますので、隙間時間でぜひプレイしてみてください!

クリエイターは他社の権利にももっと敏感にならなければならないですよね。
変なものを世に出す前にAppleさんに止めてもらえてよかったです。
実験的好奇心で試しに提出しましたがダメだということがよくわかったので次から気をつけます。

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